脂肪吸引手術は、ダイエットをずっとしていても、なかなか痩せないと悩んでいる人にとっては、まるで夢のような手術なのではないでしょうか。なぜなら、わずか2~3時間位の手術で、スリムな体を手に入れることができるからです。
しかし、喜んでばかりもいられません。昔よりだいぶ少なくなったとはいえ、手術ですから、死亡事故というのもあるのは事実です。ただし、脂肪吸引に関する知識や経験を持った医師に施術してもらえば、だいたいは安心して手術を受けられると思いますので、そういうクリニックや病院を選ぶようにすることも、リスクを回避するポイントになると思います。
脂肪吸引手術中、死亡事故があったというニュースは、記憶に新しいと思います。手術中の事故による死亡事故もありますが、脂肪の大量除去による死亡事故というのもあります。例えば、脂肪の取り過ぎによるショック死があります。脂肪を取ることにより、腫れや痛みが出ると思いますが、痛み止の飲みすぎによる死亡の例もあります。つまり、大量に脂肪を除去することで、それだけリスクも大きくなります。
きれいになりたい気持ちはもちろん分かりますが、死んでしまっては意味がありません。リスクを最小限に抑えるような手術内容にするなど、しっかり検討した上で手術を受けるようにしましょう。また、脂肪吸引手術をする前に、不安要素や、手術に伴うリスクなどをきちんと聞いておきましょう。不安がない状態で手術に望むようにすることも、リスクを自分で抑える秘訣です。
脂肪吸引は、痩せたい場所が確実に痩せられますが、当然、脂肪吸引することによる体への負担は、相当あるということはあらかじめ認識しておくべきです。ですから、複数箇所の同時吸引は避けておいた方が良いでしょう。
なぜかと言うと、脂肪吸引する際には毛細血管を傷つけてしまいます。従って、吸引した箇所が腫れ上がります。施術する医師の技術にもよりますが、腫れる度合いや期間などの完治には、ある程度期間が必要になります。また、これも医師の技術によりますが、均一に脂肪吸引されないと、表面上凸凹になってしまう可能性があるというリスクもあります。こう考えると、医師選びは、非常に重要だということがお分かりいただけると思います。
また、脂肪吸引手術をする際には、麻酔をします。この麻酔にも種類があり、手術の内容や個人の体質に合わせて決められることが多いようです。
【硬膜外麻酔】
無痛分娩などで用いられる麻酔です。意識は保ったままで痛みだけを取り除きます。背中からカテーテルを使用し、硬膜外腔という人体と硬膜の間にあるところに持続的に麻酔薬を入れて使用する方法です。
【静脈麻酔】
静脈に点滴を使用して麻酔薬を注入します。主に手術する範囲が狭いときに使用する麻酔です。
【全身麻酔】
静脈麻酔によって意識を無くした後に麻酔ガスを細い管を使って喉の奥から流して行う方法です。体への負担が大きいために、充分に休養を取る必要があります。
【局所麻酔】
末梢神経に麻酔薬を注入することにより、部分的に痛みを感じなくなる方法です。手術中は意識がはっきりあって、痛みが部分的に無くなる感じです。
ハイパーインフレート法についてご紹介します。ハイパーインフレート法は、いままでのチューメセント法の技術では難しいとされていた中間層や表層への麻酔をできるようにした方法です。そのため、ハイパーインフレート法はチューメセント法を進化させた方法といえるでしょう。脂肪を吸引する前に麻酔薬を薄めた生理食塩水を皮下脂肪層に注入します。
そして、痛みを抑えながら脂肪をふやかして施術を行っていきます。このハイパーインフレート法によってカニューレが簡単に操作できるようになりました。そして、出血を抑えながら大量の脂肪の吸引ができるようになりました。また、術後の皮膚表面のでこぼこなども抑えられます。次にPAL(Power Assisted Liposuction)法は、パワー吸引とも呼ばれてます。 ハイパーインフレート法とPALシステム(カニューレの先を高速で振動させる脂肪吸引装置)が融合したもので最強の脂肪吸引方法です。
チューメセント法を進化させて、中間層や表層部分のの麻酔を充分にできるようにした方法がハイパーインフレート法ですが、そのハイパーインフレート法にPALシステムによって「人の手では、真似のできない細かいカニューレの動き」がつけ加えることになりました。PAL法によってさらに繊細で理想的なボディラインの実現ができるようになりました。また、PAL法は、施術時間も短時間なので身体への負担も少ないといことが特徴として挙げることができます。
超音波脂肪吸引法についてご紹介します。超音波は、人間の耳ではとらえることができない周波数の高い音波のことです。そして20キロヘルツ以下の周波数を持っています。ちなみに、人間の耳で聞き取れる周波数についてですが30キロ~20キロヘルツの範囲といわれています。脂肪吸引では、脂肪組織を分解したり脂肪組織をやわらかくするために超音波の振動力が利用されています。ただ、振動する時に摩擦の熱が生じて高温になりますので冷却装置が必要になります。
超音波脂肪法には、体内式と体外式の2種類の方法があります。まずは体内式ですが、これは超音波の振動する力を利用して脂肪を吸引しながら同時に脂肪組織を破壊していくといった方法です。施術をするときには超音波を発するカニューラが使用されます。体内式のメリットとしては施術中や施術後の、痛み、腫れ、そして出血が少なく、吸引のムラが発生しにくいことです。しかし、カニューラの直径が太くなりますので手術時間が長くなるという点が難点として挙げられます。
次に体外式についてですが、これは吸引を行いたい箇所に超音波を照射して、その温熱によって脂肪組織をやわらかくさせてから、カニューレにより脂肪の吸引を行う方法です。体外式のメリット点は、施術中や施術後の痛み、そして腫れが少なく、吸引のムラが発生しにくいところです。また、吸引した脂肪を胸などの注入用に再利用することも可能です。これは体内式の場合はできません。しかし、表皮に熱傷を起こすような可能性があることがデメリットとして挙げられます。
浅層脂肪吸引法についてご紹介します。浅層脂肪吸引法は、1991年にイタリアで開発されたものです。そして皮下脂肪の浅い部分を吸引するといった方法です。 浅層の脂肪吸引では、不均一な吸引が行われた場合に皮膚表面に凹凸が出来やすいため、均一に吸引するために、施術をする場合は高い技術が必要になります。
また、慎重に行われる必要があるのです。浅層脂肪吸引法によって皮膚のたるみを抑えることができますのでたるみが生じやすかったりする下腹部や臀部などの部分が施術の適応部位というようにされています。脂肪吸引方法にはさまざまな方法があります。この浅層脂肪吸引法もそのひとつです。他にもチューメセント法などもあります。
シリンジ法や超音波脂肪吸引法やハイパーインフレート法、PAL法、クリスクロス法などもあります。それぞれの施術の方法には特徴がありますのでメリットやデメリットなどをよく理解してから施術の方法を選ぶようにしましょう。脂肪吸引をうけたあとのアフターケアなどもカウンセリングの時に聞いておくとよいでしょう。